導入実績
横浜市立大学附属病院

外来患者数も抜群に多い中で
「逆紹介したいけど情報がわからない」という現場の声に対し、メディマップを取入れどのような効果があったのか。

横浜市立大学附属病院(神奈川県横浜市金沢区)
病床数:612床/地域医療支援病院
メディマップ導入:2018年9月~
インタビュー:2021年12月
ご担当者様:地域連携課長 深澤 博さま

地域医療連携業務にどのような課題点がありましたか?

特に当院の課題は、「外来患者数が多い」というところにございます。

平成30年度と少し古いデータにはなるのですが、横浜市大の入院と外来の患者数の比をみると2.31と抜群に多いです。公立大学病院で少ない病院だと1.46とかなり入院に特化をしています。

外来業務は働き方改革をやっていく上で入院に力を入れた方が病院運営上もメリットになります。 そういった意味で外来患者数を減らしていく必要性があるということもあり、逆紹介の推進をすることで解消していきたいと思っています。

また、逆紹介を推進する中で院内ではいろんな声をいただきます。 例えば、医師からは「逆紹介は面倒だから継続で予約とっちゃったよ」、「逆紹介するにも治療できる医療機関がわからないので逆紹介しようがないよ」という意見があります。

患者様からは「複数科を受診しているので、市大病院にいくと同時に診てもらえて楽でいいから逆紹介はいやだ」、「私は開院からずっとここに通っているから他の診療所はいかないよ」といった意見をいただいたりします。 こういったところから、医師と患者様の地域医療連携に対する意識改革をする必要があるなと感じておりました。

メディマップを導入するに至った経緯を教えてください。

医師からは

  1. 「逆紹介したいけど逆紹介する先がないんだよ」
  2. 「どういった機能があるかわからないから無責任に逆紹介できませんよ」

といった声を多くいただいたので、
紹介先のデータベース化をしたいなと企画として温めていました。

そこで解決していただいたのがメディマップです。

実際メディマップをどのように活用されていますか?事例を教えてください。

“かかりつけ医連絡票”という当院オリジナルの用紙を各診療科に置いています。その用紙にはメディマップの独自項目に沿った各診療科の細かい治療項目を記載しています。

逆紹介が必要な場合には、

  1. ➀医師がその用紙に紹介先で必要な治療条件項目にチェックを入れてもらい、患者様にお渡しする。
  2. ➁そして患者様にかかりつけ医案内コーナーへお越しいただき“かかりつけ医連絡票”の内容をご一緒に確認しながらメディマップで検索して逆紹介先をご案内する。
  3. ➂その後もう一度医師のもとへお戻りいただいて紹介状を書く、又は次回受診時までに候補先を選んでいただいて紹介状を書く、という流れで逆紹介業務を行っております。

現状当院ではかかりつけ医案内コーナーでメディマップを使用しております。

ゆくゆくはタブレットを用いて各診療科にて行うことが可能になれば患者様を移動させずその場で逆紹介することが可能になるのですが、現状そこまではできていないところです。 しかしこの“かかりつけ医連絡票”とメディマップを用いた逆紹介への誘導は、結構有効であると考えています。

また、メディマップ内にある登録医情報は電子カルテ内のファイル共有やソートをすることができますので、プルダウンで選んでいただくことで条件を絞り込んで診療科でも調べてもらうことができます。

メディマップの導入後の効果や導入メリットなどを教えてください。

メディマップを導入し“かかりつけ医連絡票”を作成したことで、医師も患者様に逆紹介を説明しやすくなり、話を切り込みやすくなったということがありますね。

主治医の先生からこの治療ができるところを探してくださいとご案内いただけますので、患者様が逆紹介という仕組みをご存じない場合であっても安心感を持てるのではないかな。

また、メディマップの病院案内のプリントアウトが、周辺地図や診療時間なども記載されていてわかりやすいです。 そのプリントには横浜市立大学附属病院と記載されていますので、患者様からも「市大はこういう取り組みもしているのだな」という様にも思っていただけているのではないかと個人的には思います。

あとは地域医療機関へのアンケートを通じて登録医への逆紹介の推進のアピールができたこともありますね。 当院の登録医療機関としては750医療機関がある中で当初令和元年は398医療機関の更新でしたが、今年3月の情報更新時は522医療機関と約70%弱の登録をいただいたところから考えて、医療機関側としても期待値が高いのではないかと考えております。

今後の地域医療連携・これからの地域医療連携室の役割・メッセージ など

現在は当院の医師に対して、地域医療機関に敬意を払うことや返書をしっかり書くことなどといった“地域連携の7か条”という意識付けを行っております。

病院として医師にも患者様にもこういった取り組みをアピールした上で納得してもらい進めていきます。

また、現在コロナ禍の影響でなかなか医療機関訪問はできませんけれども、アフターコロナに向けて訪問の拡大もしていきたいと考えています。
これからも地域連携に関心を持ってもらえるよう情報発信に努めてまいります。

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